当館から歩いて行けるハイキングコース紹介の2回目です
美旗は当館から2駅大阪寄りの小さな町ですが歴史が満載です。歴史好きの方は是非行ってみて下さい。
・美旗新田宿と新田用水:初瀬街道では阿保の次の宿場町が新田です。新田は江戸時代の初め藤堂藩が開墾した村で其処を通るよう初瀬街道のルートを替えました。此所には開墾のため15kmも離れたとこから引いてきた用水路が今でも使われています。
・国史跡・美旗古墳群:前期から後期までの前方後円墳5基を含む古墳群で最大は150mの馬塚です。同じ氏族の首長墓が連綿と築かれる事例は全国的にも珍しいことです。とても保存状態が良く、形を良く留めています
・滝川氏城:伊賀には独特の中世城郭が600余りも確認されていますが、その最大級の城館跡です。天正伊賀の乱(信長伊賀攻め)の時の遺構です。このような形態の中世城郭は伊賀以外ではあまり見かけません。近くに桜町中将城(織田信雄の城館)も有ります。
・観阿弥が座を開く:能の大成者として名高い観阿弥が一座を開いたところでです。

青山讃頌舎〜美旗散策コース

青山讃頌舎〜美旗散策コース

今回は青山讃頌舎・大村神社〜初瀬街道小和田越え〜滝川氏城〜新田用水沿い〜美旗古墳群〜美旗市民センター(歴史資料館)をめぐるコースを紹介します。車が少なく歩きやすい道で全部歩くと12kmのコースです。あえて新田の宿場町を通らず用水路からの水の分配の為の細長い地割りのわかる用水路沿いの道を紹介します。美旗の最寄り駅は近鉄美旗駅です。田舎の野辺歩きを楽しんで下さい。

滝川氏城

滝川氏城

滝川氏城:人の背丈よりも高い土塁が四角くぐるりと囲んだ伊賀独特の中世城郭です。他の近畿圏の山城はあまり高い土塁は築きません。作る場所も山の山頂で段々畑の様な連郭式の曲輪で何段にも防御します。ここは今、グランドになっています。桜町中将城もすぐ近くの道の横ですが林に入らないと分かりません。

美旗古墳郡 - 貴人塚古墳

美旗古墳郡 – 貴人塚古墳

貴人塚古墳:田んぼのど真ん中にはっきり前方後円墳とわかる塚が見えます。全長55mと後期古墳としては立派な古墳です。後期の特徴通り横穴式石室です。

新田の用水と田んぼ

新田の用水と田んぼ

新田の地割り:新田用水から新田の町まで細長い田んぼや畑がのび、そこに水を供給する水路も用水路から直角にのびています。

美旗古墳群ー女良塚古墳石碑

美旗古墳群ー女良塚古墳石碑

女良塚古墳:女良塚は木々に覆われ外からは形を確認出来ませんが周濠も良く残っており古墳に登ると形がほぼ確認出来ます。中期の100mも有る大型墳丘です。前方部に石碑が立っています。殿塚、毘沙門塚も木に覆われていて登らないと形は確認出来ません。

美旗市民センターの火縄

美旗市民センターの火縄

美旗市民センター:市民センターの一室が展示スペースになっており美旗の歴史が網羅できる様になっています。初瀬街道、新田と用水、古墳、観阿弥と能、中世城郭、火縄などすべて説明されています。大きくは無いですが美旗の歴史を知るにはうってつけの場所です。
写真は今も美旗で作られている火縄です。竹を細く裂いて縄に綯います。

美旗古墳郡 -馬塚古墳

美旗古墳郡 -馬塚古墳

馬塚古墳:美旗古墳群最大の古墳です。全長141m美旗駅の目の前にあり電車の中からでもはっきり前方後円墳と分かるほど保存状態も良いです。墳丘には沢山石仏も立っており地元の方が昔から大切に守ってきたのが分かります。これだけでも必見です。