穐月明と「李朝の壺」

高麗美術館

京都市北区に「高麗美術館」という名高い私立美術館が有ります。

高麗美術館入り口の石獣・羊

「高麗美術館入り口の石羊」王や貴族の墓を守る為に置かれたそうです

当館入口の石獣・羊。当館の入口にも石人や石獣が置かれています

「当館入口の石羊」当館の入口にも石人や石獣が置かれています

文字通り朝鮮文化の文物を集めた美術館で良い物をたくさん御持ちです。
穐月明も朝鮮美術品に大変憧れ自らも集めていました。私も時々高麗美術館に見学に行きますが、先日訪れた時、学芸部長さんが声を掛けて下さいました。その時、穐月明がまだ駆け出しだった頃、ここの名品を見せてもらい勉強させてもらったらしいとお話しましたら大変興味を持たれ、その時描いたと思われる「李朝漁船文壺」を当館に見に来て下さいました。

李朝漁船文壺

穐月明「李朝漁船文壺」、この壺の実物は高麗美術館の象徴的な壺「鉄砂帆船魚文壺」です。

学芸部長さんは高麗美術館の創設者 鄭詔文氏の足跡を探しておられ大変感激して下さったようです。鄭詔文氏と穐月明はしばらく交流が有ったらしく穐月宅にもたずねて下さったことがあると聞きました。

私も予期せず穐月明の足跡に出会い大変感激でした。

高麗象嵌筒茶碗

高麗象嵌筒茶碗

褐釉蓋付壺

褐釉蓋付壺

この機会に当館の朝鮮陶磁器を改めて出してみたのですがなんとも魅力的です。機会が有れば是非展示したいと思います。