5月4日(木・祭日)ハイキング「あおやま川上湖をめぐる」開催

伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 春の通常展「あきづきあきら傑作選 あおやまのうた」展のイベント、ハイキング「あおやま川上湖をめぐる」を開催しました。

2023年3月26日にオープンしたばかりの「あおやま川上湖」を当館から出発して、川上ダムを通り種生経由で一周し再び当館に戻る13kmのロングコースでしたが、ほぼ定員いっぱい18名の参加がありました。好天に恵まれ美しい新緑の中気持ちの良いハイキングを楽しみました。

今回のルート(緑の線)

主な案内ポイント
1、伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎
 ハイキング受付・スタート地点
2、川上ダム
 木津川上流ダム群、ダム管理棟と公園あり
3、新田水路
 種生前深瀬川上流より美旗新田への用水路(藤堂藩が建設)
4、川上出羽城跡
 天正伊賀乱の時の山城、織田軍への防衛
5、種生神社
 種生神社秋祭御渡りの獅子神楽は伊賀市指定無形民俗文化財
6、常楽寺
 大般若経は国重要文化財、吉田兼好ゆかりの文化財を保有(種生の兼好塚は吉田兼好の終焉伝説の地)
7、古塁砦跡
 中世の山城から旧石器時代の石器が出土

川上ダム

青空の「あおやま川上湖」と川上ダム

風も穏やかで麗らかな1日でした。

道端には藤が満開でした

川上出羽城跡

川上出羽城跡の土塁の上から

旧川上村を見下ろす尾根の中腹に築かれた、伊賀独特の高い土塁に囲まれた山城跡。北畠館から進行してくる織田(北畠)信雄軍を迎え撃つために作られたのでしょうか。地元の参加者も訪れたことのない忍者遺跡です。

新田水路

新田水路に興味深げな子供たち

新田水路は種生から水を引き美旗新田の田畑を潤すために江戸初期に藤堂藩が建設した全長14kmにおよぶ用水路です。今も地元の方々の手で補修が続けられ現役です.

あおやま川上湖の南の公園より

あおやま川上湖の南端の公園からは川上ダムまで見張らせます。

種生/種生神社と常楽寺、蛍のふるさと公園

種生神社と常楽寺

常楽寺は種生神社と同じ敷地にある元神宮寺です。
・種生の兼好塚は吉田兼好の終焉伝説の地として有名です。常楽寺には昔から多くの文化人が訪れ寄進した兼好ゆかりの文物が多く残されています。ここの大般若経は奈良・平安・鎌倉の作を含み国重要文化財です。
・種生神社の秋祭は御渡りと言って舟形だんじりを引く祭りで、その時の獅子神楽は伊賀市指定無形民俗文化財になっています。

種生神社の前の小高い丘には「ほたるのふるさと公園」があり見晴らしが良くて、お弁当を食べるに最適でした。

種生の道端の石仏

ちょっと変わった石仏ですがよく見ると頭の上に日月が彫られ多臂像の様です。青面金剛像(庚申塔)ではないでしょうか。こう言う石仏があちこちに有ります。

あおやま川上湖の東側

正面に見える川上ダム

種生から川上川を道路沿いに下っていくと正面に川上ダムが見えてきます。ゴールまであと少し。

10分ちょっとですが遊歩道を歩けます。なんだか不気味なものが。誰かのイタズラ?

桐ヶ丘の入り口あたりまでの1km弱は遊歩道(旧道)を歩けます。木々の間からあおやま川上湖が見下ろせる気持ちの良い土の道です。
桐ヶ丘の入り口にある旧石器時代の石器が出土した古塁砦跡を紹介し帰路につきました。今回小学生の参加もあったのですが約5時間のハイキングを全員元気に歩き切りました。みなさんお疲れ様でした。