【青山讃頌舎について】

穐月明は40代から全国的に知られるようになり50代には全国トップクラスの人気作家になります。若い時から始めていた古美術収集も60代にはかなり充実したコレクションになっておりそれらと作品を展示する資料館の設立を考え始めたようです。自宅にも展示室を持っていましたが85歳(2015年)の時、展示施設を建て作品の展示公開しました。しかし87歳(2017年)で亡くなり展示施設は隣接する茶室と収集古美術と共に伊賀市に寄贈されました。ミュージアムの名前となった「青山讃頌舎」は穐月明が地名の青山とその豊かな山河を称える意味で命名しました。書体も自身のものです。

【穐月明のプロフィール】

高野山で生まれ愛媛県東予の寺院実報寺で育つ。京都市立美術専門学校洋画科、同日本画専攻科(現京都市立芸術大学)を終了。卒業間近に中国の書画家金冬心に感銘を受けそれまでの画法を離れ京都醍醐寺で水墨絵を独習。
以後、師に付かず、派閥に属さず、賞も断り画業に専念、万巻の書を読み山河を写生し独自の絵画世界を築く。其の作品は全国に知られ絶大な人気を博した。

穐月明/54歳当時
  経歴

1929年
和歌山県高野山に生まれる。
1933年
愛媛県西条市の寺院 実報寺で少年時代を過ごす。
1953年 
京都市立美術大学洋画科(現京都市立芸術大学)卒業。
1954年
結婚、京都醍醐寺に居住
1958年
京都市立美術大学日本画専攻科修了
日本画と洋画の基礎を学ぶ。卒業間近に、中国の清時代の画家、金冬心の画集を見て深い感動を受け、それまで学んだ画法から全く離れて独習により水墨画の道に入る。
以来、師にもつかず、いかなる流派にも属さず、水墨表現を独習。作品発表はもっぱら個展による。
1971年
第1回山種美術館賞展(山種美術館主催)「鉢中の天」入選。
1981年
現在の青山町に移り住む
1989年
『穐月明水墨画集』(京都書院)刊行。
記念に〈画業35年―墨彩の世界〉展を池袋アート・フォーラムに於いて開催。
1990年
新宿伊勢丹にて于右任・穐月明「書と画」2人展。大阪上本町近鉄百貨店に於いて〈穐月明水墨画展〉開催
1992年
西武アート・フォーラムに於いて〈穐月明墨彩展〉開催。
等々
2014年
「第19回オアシス2014」大阪知事賞
2015年
第9回モナコ 日本芸術祭 ローズ・ドゥ・モナコ賞受賞
2015年
「青山讃頌舎・美術館」開館
2017年
Art Maison Selecting Committee「A.M.S.C.スペイン本部賞」
2017年
4月15日死去