京都府立山城郷土資料館の企画展「仏とともに歩んだ画家 穐月明」のポスターとチラシができました。αステーションの「KYOTO EDUCATION WINDOW」でも紹介していただきました。皆様是非ご訪問ください。詳しくはこちら
「仏とともに歩んだ画家・穐月明」チラシ面

「仏とともに歩んだ画家・穐月明」チラシ面

「仏とともに歩んだ画家・穐月明」チラシ裏

「仏とともに歩んだ画家・穐月明」チラシ裏

穐月明の絵には色々な意味が隠されています。

意味を知らなくても美しく優しい絵ですが、その背景を知れば見え方も変わってきます。

穐月明「鉢中の月」

穐月明「鉢中の月」

まずこの神秘的な月の絵を読み解いてみましょう。
仏教では満月は真如の月と言って仏の真理を表します。仏の真理は月の光のように万民に降り注ぎ鉢の中も照らします。照らされた鉢の中も美しい仏の世界です。其処にカニがススキを一本捧げています。
荻原井泉水の句「南無月光菩薩すすき一本たてまつる」なのでしょう。

穐月明「春秋池景」双幅

穐月明「春秋池景」双幅

この美しい風景画は「流水頌歌(ながれのうた)」のシリーズです。このシリーズには共通したテーマがあるようです。
右は桜、左は月の景色ですが、道元の道歌に「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 涼しかりけり」と有ります。「すすずしい」は禅の悟りの境地を表しますので春夏秋冬開いた目で見れば美しい仏の世界が広がっているという事になります。

以下は穐月明が「流水頌歌(ながれのうた)」の挨拶として書いたものです。

「流水頌歌」挨拶

「流水頌歌」挨拶

「才乏しい私が代々寺だった家に育ちながら唯一得たものは、この風土の中に居られる神とその中で生きて逝く道を示して下さる仏の教えでした。四季の中の山と川の流れと海、其処に生きる様々なもの、本当に美しい。それを賛える水墨画を共感して観てくだされば幸甚です。」穐月明

当館も美しい季節になりました。
茶室の楓の新緑

茶室の楓の新緑