展示紹介「鉢中の天(はっちゅうのてん)」穐月明
開館初日から沢山の方が見に来てくださいました。お越し頂きました皆様有難うございました。
この作品「鉢中の天」は穐月明の代表的な画題の一つで、同画題の作品で社会的に認められるきっかけとなったようです。
鉢の中には花が有り魚が泳ぎ宇宙が有ります。
画中には中国禅僧の漢詩が書かれています
春有百花秋有月〈春に百花あり 秋に月あり〉
夏有涼風冬有雪〈夏に涼風あり 冬に雪あり〉
若無閑事挂心頭〈もし閑事の心頭に挂(かかる)こと無くんば〉
便是人間好時節〈すなわち是れ人間(じんかん)の好時節〉
意味は、
春にはさまざまな花が咲き、秋には月があり、夏には涼風、冬には雪があって面白い。
もしくだらないことを頭から取り払えば、春夏秋冬いつでもすばらしい時節なのだ。
美しい詩だと思います。
画家は全ての作品でこの好時節を書こうとしているのでは無いでしょうか。
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