2016年企画展「穐月明秋展ー仏の教え、神への祈りー」11月27日(日)終了。
今期も沢山の方々に来て頂き御礼申し上げます。
今年の当館のモミジは一斉に色付きとても綺麗だったのですが1週間で散ってしまいました。
来春2017年2月11日からは企画展「穐月明・春展ー里の歌・旅の歌-」を開催致します。ご期待ください。
春は色々な花が次々咲いて春もとても綺麗です。ぜひお越しください。
秋の企画展「2016穐月明秋展ー仏の教え、神への祈りー」
穐月明作品は仏教文化や思想が大きな柱になっています。お寺で生まれお寺で育ち、水墨を始めたのもお寺ですからやはり深く根ざした思いは有るようです。
画家の活動を始めてからは仏教書ばかりでなく儒教、道教から漢詩、俳諧、俗謡まで広く探求していきました。画家として寺や仏画を描いていく内に仏教ばかりではなく広く人々の祈りの世界を見つめる様になっていったようです。
今回の企画展は「2016穐月明秋展ー仏の教え、神への祈りー」と題しました。
絵を見ながらお寺を巡り仏像を拝観し神社にお参りして名所を観光するように楽しんでいただけたらと思います。
作品紹介
「雪の山門」
この山門は水墨画家穐月明の出発点、醍醐寺です。遠くにうっすらと赤い仁王門が見えます。
「涅槃図」
この涅槃図は実在の釈迦の臨終を思わせます。 歴史上の釈迦の最後の旅はアーナンダなどごく少数の弟子だけを連れ、最後まで一修行者として説教をし供養を受け亡くなったようです。
「文殊菩薩」
今回、仏画は特に優品を撰びました。この文殊菩薩は2015年のプレオープンの時にも展示した作品です。
「野の仏・犬」
賛は ’犬に開眼 供養され給ふ 石地蔵’ 古川柳です。一休咄の関の地蔵菩薩を一休が小便をかけて開眼供養をしたというお話を踏まえているようです。庶民に親しまれた優しいお地蔵さんです。
「仏伝図」
仏伝は釈迦の生涯を描いたお話です。色々なお話が伝わっていますがその内の八つのシーンを描いています。仏伝は王子として全てを持っていた釈迦が、全てを放棄して初めて心の平安を得られるという物語でもあります。