没後10周年記念 榊莫山展-故郷・伊賀に帰るは終了しました
公財 伊賀市文化都市協会 創立30周年記念事業
2021.4.16㊎〜5.9㊐ 火曜日休館
OPEN 10:00〜16:30
観覧料一般300円高校生以下無料
伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 〒518-0221三重県伊賀市別府718-3
伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎・春の特別展
榊莫山(1926〜2010) は、現在の三重県伊賀市出身。少年時代から書や絵画に親しんだ莫山は敗戦から復員すると、奈良の辻本史邑(1895〜1957) に師事し、本格的に書の但界に入った。若くして日本書芸院や前衛書道の奎星会で最高賞に輝き、将来を嘱望されたが、師の史邑の没後は書壇を退いて、独自の道を歩んだ。莫山は、山野を放浪し、道標や看板といった「路傍の書」を訪ねて思索を重ね、1960年代末から「土」や「女」「樹」などの漢字ー文字を大胆に扱った作品を発表。70年代後半からは、書と絵、詩を組み合わせた「詩書画一体」の作風を確立し、現代の文人と称された。81年に帰郷して自邸にアトリエを設け、伊賀の自然や風物と結びついた作品の数々を生み出し、2010年84歳で亡くなった。
本展では、没後10 周年を記念し、莫山の芸術の軌跡をたどる。
●特別講演会「莫山芸術に迫る 」
榊莫山はテレビなどを通じて多くの人々に親しまれました。しかし、作品や活動の本質は必ずしも理解されていません。この講演では「伝統」と「前衛」をキーワードに作品スライドをまじえて莫山芸術の特質を探ります。
【講師】毛利 伊知郎 美術史研究家 前三重県立美術館長
【日時】4.17㊏ 開場 13 :00 開演 13:30
【会場】 青山ホール 三重県伊賀市阿保 1411-1
【定員】200 名参加料無料[要予約]
毛利 伊知郎プロフィール
美術史研究家 前三重県立美術館長
三重県出身。1982年から三重県立美術館学芸員、学芸課長、副館長などを経て、2013年から同館館長。2016年からは三重県立美術館顧問、豊橋市美術博物館館長などをつとめた。 専門は日本近世近代美術史。主な展覧会企画に「日本彫刻の近代展」(2007年)、「平櫛田中展」(2012年) 「再発見!ニッポンの立体展」(2016~2017年)など
●呈茶席「榊 せい子のおもてなし」
この会にちなんで、榊莫山作の「お軸」や「お茶碗」などの趣向で、和やかなひと時を亭主榊せい子とお過ごしください。
【亭主】 榊 せい子 茶道裏千家正教授
【会場】 茶室「聴樹庵」
【日時】4.17㊏・18㊐
①10時~、②11時~、③12時~、④13時〜、⑤14時〜、
【定員】各回 4名 呈茶料 500円(お抹茶•お菓子)
榊 せい子 プロフィール
裏千家正教授。三重県伊賀市生まれ。父は書家の故・榊 莫山。中学の頃から母について茶道を学ぶ。現在は、伊賀上野の自宅で四季折々の料理とお菓子でもてなす茶事・茶会を開く。著書は『榊 莫山家の茶懐石のおもてなし』、『季節を愉しむきものごよみ』がある。
●庭園で春の野点を愉しむ
故・穐月明の美意識の象徴ともいわれる美しく趣のある佇まいの庭園で点てだしの一服を召し上がれ。
【会場】茶室「聴樹庵」庭園
【日時】4/14・25・5/1・2・8・9
①10:00~、②11:00~、③13:00~、④14:00〜
【呈茶】料400円(お抹茶•お菓子)
【定員】各回8 名[要予約]
※●印はいずれも予約制
お申し込みは、4 月3 日①午前10 時から伊賀市文化都市協会電話0595-22-0511 にて電話でお申込みを受付けさせていただきます。
[主催・お問合せ]公益財団法人 伊賀市文化都市協会 ☎0595-22-0511
[助成]公益財団法人岡田文化財団
[共催]伊賀市 [協力]三重県立美術館・一般財団法人東洋文化資料館靑山讃頌舎
[後援]三重県・ 伊賀市教育委員会・名張市教育委員会
旧制中学の2年生(16歳)の作品。「楽志論」は後漢の文人仲長統の漢文です。
1960年代の革新的な書、漢字1字のシリーズです。
故郷伊賀を描いた伊賀八景を全て展示します。
伊賀出身の画家 元永定正とコラボした作品です。榊莫山は色々な作家とコラボしています。
榊莫山と穐月明は共に文人を目指したと言えます。寒山拾得も多くの文人画家が描いてきたテーマです。榊莫山と穐月明は他にも同じテーマで描いたものがあります。その幾らかを紹介しています。
青山讃頌舎とその周辺は色々な花が咲き、若葉が芽吹いて美しい季節になりました。
茶室のミツバアケビも新芽が開き深紅色の花が咲きました。
苔の上にも小さなスミレが咲きました。