「こんなに楽しい四大絵巻物」展は終了しました

誰もが楽しめる見方を図解!!
伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 秋の特別展

国宝四大絵巻を精巧な複製で一挙公開
『信貴山縁起絵巻』『伴大納言絵巻』『鳥獣戯画』『源氏物語絵巻』

令和3年11月12日㈮〜12月19日㈰
火曜日休館

観覧料一般300円高校生以下無料
伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 〒518-0221三重県伊賀市別府718-3

こんなに楽しい四大絵巻物

ほとんどの方にとって絵巻物は教科書でしか見ることがないでしょう。ことに『鳥獣戯画』をはじめとする四大絵巻と呼ばれる国宝は博物館でさえ滅多に公開しません。しかし本のコレクターでもあった穐月明はこの四大絵巻のレプリカも収集していました。
本展では絵巻物の見方、読み方を分かりやすく解説、レプリカだからこそゆっくり見ていただけます、平安時代の絵巻のまるで漫画やアニメのような豊かな表現をご覧ください。

● 基調講演 「ものがたる絵巻」

徳川美術館で長年学芸部長・副館長として源氏物語絵巻等の研究・展示・修復に携わられた四辻先生にお話いただきます。
日本有数の見識と知識をお持ちの先生ですのでお聞き逃しなく。

講 師 名古屋経済大学特別教授 四辻秀紀先生
日 時 11月20日㊏ 13:30〜15:00 
会 場 青山ホール  伊賀市阿保一四一一-一
要予約 定員 200名 参加無料

● 抹茶提供「茶室で紅葉狩り」
場 所 紅葉の茶室「聴樹庵」及び庭園
日 時 11月13日㊏、14日㊐、21日㊐
    ①10時〜、②11時〜、③13時〜、④14時〜
呈茶代 400円(抹茶、菓子)
要予約 定員 1日4回 各回8名
伊賀市ミュージアム 青山讃頌舎茶室庭園
● ワークショップ「昔、むかしのお話し会」
茶室の囲炉裏を囲んで青山の民話を聞きます。
開催日 12月12日㊐ 13:30〜15:00
語り部 ひだまり文庫ボランティア 
要予約 定員10名 参加無料
● ギャラリートーク「おはなし四大絵巻物」
絵巻を絵ときしながら解説します。
案 内 学芸員 穐月大介
開催日 毎週日曜 13:30〜
定 員 先着20名 参加無料
〈予約お申し込み〉(公財)伊賀市文化都市協会
受付開始 10月16日㊏午前10時から☎0595 22 0511

四大絵巻
『鳥獣戯画』『源氏物語絵巻』『伴大納言絵巻』『信貴山縁起絵巻』の四つの国宝絵巻物を言います。いずれも平安時代末の作品で後の絵巻物に比べてずば抜けて表現が豊かです。

講談社 鳥獣戯画複製
『鳥獣戯画』 漫画
平安時代の遊びや風俗、社会を動物たちに演じさせたまさに動物風刺漫画です。
講談社 源氏物語絵巻複製
『源氏物語絵巻』 小説
紫式部原作の世界最古の長編人気小説、『源氏物語』の名シーンに豪華な挿絵を入れた絵巻物です。
講談社 伴大納言絵巻複製

『伴大納言絵巻』 ドキュメント
実際の歴史的事件「応天門の変」を再現ドラマのような絵巻物にしています。
*11/30まで展示

筑摩書房 信貴山縁起絵巻複製

『信貴山縁起絵巻』 ファンタジー
米蔵を空に飛ばせて運ばせた不思議な修行僧の伝説をファンタジー映画のような絵巻物にしています。 
*12/1から展示

*複製絵巻は可能な限り開け、間近で見られるようにいたします。

藤原俊成 仮名消息/平安時代 十二世紀

四大絵巻が作成されたのと同時期の高名な歌人 俊成の書です。俊成は後白河院の下、歌壇の第一人者で平家とも交流がありました。これは和歌の指導の手紙でしょうか。

【訳文】
「暁の(朝のうらみごと)」などと言う歌題はさほど難しいほどの事ではありません、今少し心の趣といったことを変えるのが肝要なのです。冬の夜着の事は少し寒いくらいに言うべきだと思います。
俊成」

穐月 明「明恵上人」

高山寺の国宝「明恵上人樹上坐禅像」の穐月明なりの写しです。穐月明の書斎にはこの明恵上人の遺訓が座右の銘として置かれていました。

鳥獣戯画は高山寺の寺宝です。高山寺は世界遺産にも登録された古刹で、実質の開基は鎌倉時代の中興の祖 明恵上人からです。また、明恵上人が開いた日本最古の茶園があり、ここからお茶の栽培は広まりました。明恵上人は修行を重んじた清廉な高僧として知られ、釈迦を深く慕っていました。当時広がり始めた浄土諸宗(専修念仏)に異を唱え法然を批判したことでも知られます。

小野雪見御幸絵巻 摸本断簡/江戸時代

原本は鎌倉時代の作。
お話は平安時代に白河院が雪の日、突然小野の里の皇太后の所で雪見を思い立ち、それを皇太后が見事に取り計らったという雅なお話です。

穐月 明「蓮池」

泥の中から美しい花を咲かす蓮の花は仏教の象徴です。

[主催・お問合せ]公益財団法人 伊賀市文化都市協会 ☎0595-22-0511
[助成]公益財団法人岡田文化財団
[共催]伊賀市 [協力]三重県立美術館・一般財団法人東洋文化資料館靑山讃頌舎
[後援]三重県・ 伊賀市教育委員会・名張市教育委員会