新春企画「新 歓嗣―作陶60年の軌跡―」は2025/2/10㈪で終了致しました。

POTTER KTANJI ATARASHI

2025.1.10㊎―2.10㊊

新 歓嗣一作陶60年の軌跡一

この度、青山讃頌舎にて私の作陶六十年の作品を展示させていただくことに成りました。
その時代に創りたい物をジャンルを問わずひたすら制作して参りました。生前、若輩の私に親しく接して頂いた敬愛する穐月明先生の絵画(軸)も同時に展示して頂ける光栄に感謝申し上げます。
何卒、御来場、ご高覧を賜りますよう御案内申し上げます。
陶芸家 新 歓 嗣

歓嗣 × 穐月明コラボ展

「交わりし縁とその想い」
古くから親交のあった二人は、その深き「縁」とともに、ジャンルは違えど表現する作品には共通した、その「縁」と「想い」が込められている。二人の作品を見比べながらをじっくりとお楽しみください。

■ 【GALLERY TALK】「作陶60年を振り返って」

日 時:1月11日㊏・1月25日㊏ 13:30~

会 場:伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 展示室

定 員:各回15名(予約制)観覧料のみ

■ 【新 歓嗣の茶盌で「茶」を嗜む】

陶芸家新 歓嗣の創作茶盌の中からお好きな茶盌を選んで気楽にお抹茶一服を召しあがれ。

日 時:1/12㊐・1⁄19㊐・1⁄26㊐、①10:00~②11:00~③13:00~④14:00~

会 場:茶室「聴樹庵」

定 員:各回6名(予約制)

呈茶代:400円(お抹茶・お菓子)

[お申込み・受付]12月14日(土)午前 10時から青山ホール電話0595-52-1109にて申込受付開始

■ 新 歓嗣(Kanji Atarashi)〈略歴〉

昭和19年10 月 大阪に生まれる
昭和43年 大阪芸術大学クラフトデザイン陶芸科卒業
神戸樅の木学園勤務(陶芸織物指導員)
昭和 46年 岸和田にて工房を持ち作陶
泉北須恵古窯発掘調査に参加(教育委員会)
昭和50 年  伊賀上野に移り築窯
卒業制作賞受賞
新匠工芸会受賞
日本伝統工芸展入選
県展・市展受賞
伊賀陶芸会会員
泉北陶芸館講師
〈個展〉
ギャラリー・安土 (大阪)
三越百貨店 (大阪)
大丸百貨店 (京都)
黒田陶苑 (東京)
小田急百貨店 (東京)
そごう百貨店 (広島)
ヤマトヤシキ百貨店 (姫路)
フジヤ画廊 (仙台)
ギャラリー 君香堂 (群馬)
ギャラリー タス・タス(栃木)
阪急百貨店 (大阪)

〈窯場〉
〒518-0031 三重県伊賀市長田三軒家4145
電話 (0595)23-89331953


蓮の花に横たわる観音様「蓮観音」
陶器の「狛犬」

新 歓嗣氏の作風は可愛く作為を感じさせない無邪気とも言えるものです。


陶仏/大日如来、如意輪観音
内部まで再現された実際に鳴る伊賀焼のほら貝

しかし、その技巧は精巧を極め陶器の仏像や内部まで再現され実際に鳴らす事の出来るほら貝など驚くような物も有ります。


陶仏/文殊菩薩、普賢菩薩
円環花器(観音)
五合庵(良寛)、龍宮

近年は神様や仏様が登場する作品に取り組んでおられますが、若い時からお寺や神社に親しんでいたので、今は作りたい物を作っているのだそうです。可愛い神様や仏様が色々な所に登場する不思議な新 歓嗣ワールドです。


今回は穐月明作品ともコラボ展示されます。

新歓嗣「風神雷神」、穐月明「風神雷神」
新歓嗣「練込花器」、穐月明「蓮池亀図」
新歓嗣「寒山拾得」、穐月明「黄山山水(寒山詩)」

中国の伝説の禅僧、寒山と拾得の像とその漢詩を描いた水墨画「黄山山水」です。

「寒山は唯だ白雲あるのみにて、寂寂として塵埃を絶つ」
新歓嗣「縄文花器」、穐月明「洗心長寿」
新歓嗣「蓮観音」、穐月明「大悲大慈(十一面観音)」
新歓嗣「花器」、穐月明「松聲」

穐月明も寺に育ち神社に親しみ、作為を嫌い、優しく可愛い神仏をたくさん描いています。美意識に共通点の多い両氏ですのでコラボ展示の相性はとても良く素晴らしい展示になりました。


「大皿」大学の卒業制作作品で高く評価されました。
「青白磁鉢」磁器の作品も作っておられました。宋の青白磁のようです。
モダンな「象嵌 大長皿」
ひび割れ技法の「日々壷」

60年に及ぶ作家活動の中ではさまざまな技法や作風に挑戦されています。


古伊賀「破れ袋」の復元
縄文土器に着想を得た作品「縄文花器」

また、古伊賀や古代土器の研究もされており、今回の展覧会はその集大成です。幅広い作風を観ることが出来ます。


新先生の茶碗
どんな茶碗を持って来て頂けるのでしょう
伊賀焼の「石仏」

茶室も新先生の作品で設えました。

1/12㊐・1⁄19㊐・1⁄26㊐の呈茶会「新 歓嗣の茶盌で「茶」を嗜む」でどんなお茶碗を出していただけるかも楽しみです。