6/8(日)講演会「古琵琶湖層群から産出したナマズの頭蓋骨について」が開催されました。

【日時】6/8(日)
【場所】阿保地区市民センター(アオーネ)会議室
【講師】大江 文雄 先生(奈良文化財研究所客員教授)

今回、伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 特別展「化石が語る太古の世界〜古琵琶湖層群と中新世の地層が遺したもの〜」(2025.6.7㊏ ― 7.6 ㊐)の中で展示されている新発見で新種の化石「古琵琶湖層群から産出したナマズの頭蓋骨」についてのお話でした。
このナマズの化石は世界的に見ても大変状態が良い古い時代の化石で日本のナマズの進化、古琵琶湖の生態系を考える上で重要な発見です。少し専門的な学術発表でしたが、初めて発表されるとあって専門家の方々を始め多くの方が聞きに来られていました。

今回の化石はキタダナマズと発見者 北田先生の名前で呼ばれていました。

約350万年前、服部川周辺は・氷河期前で亜熱帯の動植物、中国大陸性の鯉・鮒・台湾どじょう・ギギ、スッポン、植物はセコイヤ、メタセコイヤ、スギ等が茂り、象、サイ、ワニなども闊歩していたそうです。

大江 文雄 先生「大山田湖」
遠くに室生赤目火山帯が噴火を繰り返し、火山灰が降っています。大山田湖の回りには針葉樹林や常緑樹がが広がり象やワニが棲んでおり、湖の中にはナマズや鯉が泳いでいます。