特別展「化石が語る太古の世界」は終了しました

2025年6/7㈯〜7/6㈰ 火曜日休館

化石に興味を持ち始めてはや60数年
生まれ育った地が、古琵琶湖層群と中新世(阿波層群一志層群)の地層に囲まれているという恵まれた環境の中、暇を見つけて採集した化石たちを展示いたしました。
琵琶湖博物館企画展示室で、2001年に参加して以降、伊賀盆地化石研究会として、地元で数多くの展示会を開催してきました。
コツコツと採集してきた私に大地から最高のプレゼントがありました。
それは、ナマズの頭蓋骨化石です。
今回、伊賀市文化都市協会様よりお声がけを頂き、ナマズをおまつりしている地震よけの大村神社の側で私の化石人生の集大成として展示会をさせて頂く事に、深いご縁と喜びを感じております。
伊賀盆地化石研究会 北 田 稔

LECTURE/講演会
「古琵琶湖層群から産出したナマズの頭蓋骨について」

日 時 6月8日㊐ 13:30~
講 師 大江 文雄 (奈良文化財研究所客員教授)

会 場 阿保地区市民センター会議室
定 員 先着50名
申 込 お申込フォームまたは青山ホール 0595-52-1109にて受付 

GALLERY TALK/ギャラリートーク
「化石が語る太古の世界」

日 時 6月22日㊐ 13:30~
講 師 北田 稔 (北田化石展示室館長)

会 場 青山讃頌舎 展示室
定 員 先着15名
申 込 お申込フォームまたは青山ホール 0595-52-1109にて受付 

WORK SHOP/ワークショップ
「化石のクリーニング教室」〈化石のプレゼント付き〉

日 時 6月14日㊏・21日㊏・28日㊏ 10:00~11:30

採集してきた化石標本の余分な岩石や泥を取り除いて
きれいに整形する化石のクリーニング教室。自分だけ
のオリジナル標本を完成させよう。
会 場 青山讃頌舎 中庭
対 象 小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
定 員 各日先着10名
持ち物 手袋、持ち帰り用袋、あればゴーグル


古琵琶湖層群
約400-340万年前

古琵琶湖の淡水性生物と周辺の動植物

伊賀に有った古琵琶湖(大山田湖)の畔にいた象やサイ、ワニの足跡化石です。

400万年ほど前、伊賀に有った古琵琶湖(大山田湖)が少しずつ動いて行って今の琵琶湖になりました。
古琵琶湖の有った所からは淡水性の生物や周辺に生活していた動物(象、サイ、ワニ、鹿、等)の化石が出てきます。

ミエゾウの歯

マンモスより大きかったミエゾウの歯は人の頭ぐらい有ります。

新発見のナマズの頭の化石

今回の展覧会の主役とも言うべき新発見のナマズの頭の化石。琵琶湖大なまずより大きいかもしれません。

ヒシの実の化石
大きなハート型の貝(ドブガイ)の化石
琥珀

琥珀は木の樹脂の化石です。

大江 文雄 先生「大山田湖」
遠くに室生赤目火山帯が噴火を繰り返し、火山灰が降っています。大山田湖の回りには針葉樹林や常緑樹がが広がり象やワニが棲んでおり、湖の中にはナマズや鯉が泳いでいます。

中新世の化石
約1700万年前

鮎河層群、綴喜層群、阿波層群、一志層群
海洋性生物と周辺の動植物

約1700万年前伊賀の当たりは海でした。イルカやクジラ、海洋性の生物のが出る所が有ります。

中新世17,000年前頃の日本は本州の大半は海だったようです。

阿波層群、一志層群、鮎河層群、綴喜層群と言った地層では色々な海の生き物の化石が見つかります。