展示解説 (GALLERY TALK)「藤堂豊前家と松風庵一志の生涯」
1月17日㊏、伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 展示室にて特別展「松風庵一志~藤堂豊前家と楽焼の魅力~」のギャラリートークが開催されました。
今回の展覧会は伊賀市に寄贈された藤堂豊前家の文献資料や甲冑、9代目当主松風庵一志の陶芸作品の展示で、寄贈を受けた伊賀市文化財課の山本 厚先生がお話ししてくださいました。


ギャラリートークに集まってくださった沢山のお客さんと、藤堂豊前家が暮らしていた二の丸屋敷の説明をする山本先生。
今回は藤堂藩のトップではなく、重臣の資料と茶器と言うことで、知識人の方が多く聴きに来られていたようです。陶芸家としての松風庵一志は茶人にはよく知られた方です。
専門的と思われる展示ですが江戸の中間管理職事情がよく分かるお内容で大変整理された分かりやすいお話でした。


藤堂豊前家に伝わる甲冑を説明する山本先生。お客さんはシックで美しい甲冑を熱心に見ておられました。
藩主の甲冑の様に華美ではありませんが、実践的で且つ気品を感じさせる工芸品です。江戸中期の作で実戦には使われていないようです。


松風庵一志の奥さんの紹介です。於延(のぶ)さんと言い藩主の末娘で一人息子さんを溺愛しておられたそうです。その於延さんが嫁入りの時持ってきた藤堂藩主の家紋が入ったお櫃です。何時使ったんでしょう?


松風庵一志の楽焼き茶碗を手に取って見せてくださる山本先生。裏の一志の印やサインを見せて頂きました。
茶人に人気の松風庵一志のお茶わんです。


松風庵一志作 銘(左)「吹雪」、(右)「寿」


松風庵一志作 銘(左)「馬上杯・無名」、(右)「而立」


松風庵一志作 銘(左)「暁」、(右)楽家当主の旦入が奉仕したと言われる「紀州御庭燒」葵の紋が入っています。家伝では松風庵一志も楽家当主の了入から指導を受けたと伝えられています。

