近郊案内/城之越遺跡で大平和正展

野外プロジェクト・大平和正「2020 風還元」展

当館の近くに城之越遺跡(じょうのこしいせき)という古代遺跡が有ります。日本最古の庭園遺跡と言われ、国の名勝・史跡に指定されています。其処で現代アートの作家大平和正さんの「2020 風還元」展が開かれています。

日 時:2020年10月2日(金)~11月29日(日)※月・火曜日休館(祝日除く) OPEN  9:00~16:30
会 場:城之越遺跡 (伊賀市比土4724番地)  ☎0595-36-0055
入園等:一般300円 高校生以下100円  ※未就学児無料

城之越遺跡に展示されたアート作品

*どれがアートでどれが遺跡でどれが施設か一瞬迷います。

彫刻家・陶芸家 大平和正

日本の風土に根ざした環境造化という視点で造形活動を行っておられ、今回の「2020 風還元」は城之越遺跡全体を使ったスケールの大きな野外プロジェクトです。

風に揺れ影を作るオブジェ

*赤いオブジェの後ろの円柱は古代の大型建物の柱跡を表した遺跡展示です。

日本最古の庭園「城之越遺跡」

城之越遺跡は当館から車で7分、伊賀線比土駅(青山町から2駅)から5分ほどのところにあり古墳時代に水の祭祀が行われていたところと考えられていますが、湧き出る水の周りを貼石、立石で飾って庭園のようになっています。飛鳥時代の庭園と共通点が多く、庭園のルーツと考えられています。
近いのでぜひ当館「伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎」と合わせてお出でください。今。当館でも同時代のものを展示しています。

古代庭園(水の祭祀跡)の保存展示と大平作品のコラボ。貼石、立石が見えます。

*コラボとか言うより一体の作品です。青空の下、遺跡が再び輝きを取り戻したようです。

遺物ではなく作品です

*美しく木漏れ陽が落ち、作品が映えます。

鏡面に映る木々
作品に溜まった水が水鏡に
影を作るオブジェ

絶好の好天に恵まれ、青空と、伊賀の景色と、遺跡公園の緑を映す作品。作品と遺跡公園の光と影と水面の共鳴が大変美しかったです。この機会に当館と合わせて訪ねてみてください。

伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 2020秋「美の視点ー穐月明の収集古物を紐解くー」

基調講演会場風景

10月3日の企画展「美の視点」基調講演「穐月明コレクションを紐解く」はお陰様で盛況のうちに終わりました。広い会場を密にならないよう間を空けて座っていただいたのでまばらに見えますが当館としては予想以上の来場でした。遠くから来て下さった皆様有難うございました。