当館は大きな美術館ではありませんが、仏教美術は時代も国も幅広く展示しています。また穐月明自身も多くの仏画を残しました。その中から少し変わった仏画を紹介します。

穐月明「地蔵菩薩」です
穐月明「地蔵菩薩」

穐月明「地蔵菩薩」

この絵は典型的な地蔵菩薩の姿をしていますが、不思議な雰囲気を感じないでしょうか。
仏と言うより生々しく生きているような地蔵菩薩なのです。其れには明確な意図があります。
釈迦は紀元前500年くらい前に悟りを開き仏陀となり衆生を救いそして亡くなりますが、次に弥勒菩薩がこの世に現れ仏陀となり衆生を救うのは56億七千万年後(諸説有り)と言われます。
その無仏の時代に衆生を救うのが地蔵菩薩と言われています。ですから地蔵菩薩はこの世のどこかに生身で居られるはず、としてその姿を描いたのがこの絵です。

地蔵は六道(天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄)全てに現れて救ってくださるので六地蔵がたてられたり、道祖神と集合して道端にあったり、子供の守り仏として親しまれていたり、とてもみじかな仏です。長い長い無仏の間、衆生を救うため衆生に寄り添い奔走するそういう姿なのです。

9月8〜9日のオープニングイベントは大変盛況でした。以下その時の写真です。

基調講演の時の三重県総合博物館瀧川和也先生

当館基調講演の時の三重県総合博物館瀧川和也先生

9日の青山讃頌舎の展示室内

9日の青山讃頌舎の展示室内