青山讃頌舎 春の通常展「春を楽しむー穐月明の花と新緑」3/8日(金)より開催

期間 2024/3/8(金)~4/7(日)

川滙屏風(穐月明・靑山讃頌舎蔵)
今回、初出展の作品や陶磁器を展示しています。これは北山川の大曲・木津呂なのでしょうか、風呂先屏風の画面いっぱいに描かれた川の風景は大迫力です。

チェコ硝子水差(チェコスロバキア産・伊賀市蔵/穐月 明旧蔵)
世界3大ガラス工芸の一つに数えられるチェコガラスの器を表千家十三代目無盡宗左 即中斎が水差しに見立てた逸品です。箱書きと蓋の花押(矢印)を合わせるとの即中斎の花押になります。

猫柳と亀(穐月明・靑山讃頌舎蔵)
これも初出です。2022年12月2日初回放送のNHK「美の壺・仰ぎ見る幸せ 天井」で東京 増上寺 光摂殿の天井画の一枚として穐月明の「蓮池遊亀」が紹介されましたが、亀は得意な画題の一つ
です。
春を知らせる猫柳の咲く水際を亀が泳いでいますので、冬籠から出てきたのでしょうか。

伊賀焼志乃茶碗 銘「緑陰」(小島憲二作・個人蔵)
伊賀焼の代表的作家の一人 小島憲二氏が当館で展示してくださった「– 古伊賀憧憬 – 小島憲二の眼と手」の時に当館の土を入れて作ってくださった茶碗です。どことなく当館の空気感が感じられます。
小島憲二氏は次回の展示4/13~5/6「伊賀が生んだクラフトデザインの先駆者 日根野作三展」でもご協力いただきます。

絵付け壺の紅白牡丹(穐月明・靑山讃頌舎蔵)
墨一色でもいきいきと描かれたボタンは真白と真赤に見えます。壺は朝鮮の白磁でしょうか、どこかで写させてもらったのかもしれません。鹿が可愛く描かれています。これも初出です。

仔牛(穐月明・靑山讃頌舎蔵)
可愛い仔牛なのでいつか出したいと思いながら今まで展示できなかった作品です。
仔牛の優しい目が見つめるふれた野草が一層健気に見えます。

享保雛(江戸中期)
御所人形と手毬

茶室に設えた享保雛と御所人形は桜が咲く4月7日まで展示致します。