伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎 春の通常展「春を楽しむー穐月明の花と新緑」は終了しました

2024/3/8(金)~4/7(日)
火曜日休館

開館 10時~16時30分(入館16時まで)
料金 一般300円(高校生以下無料)
会場 伊賀市 ミュージアム青山讃頌舎
   伊賀市別府718番地3


ギャラリートーク「穐月明の庭と植物」

展示作品を植物に着目しながら紹介すると共に、穐月明が自らの美意識の表現として作り上げた茶室と旧邸宅の庭(一部)をご案内します。
開催日 3/17㊐ 13:30~予約不要(観覧料必要)
解 説 学芸員 穐月大介


花の呈茶会

当館前の桜山公園は桜の名所として知られています。お花見の際には当館に立ち寄り、お茶とお菓子をお召し上がりください。春の草花がお迎えいたします。
日 時 2024年3月30日(土)・31日(日)・4月6日(土)
    10:00~、11:00~、13:00~、14:00~
定 員 各回12名(要予約)
呈茶代 400円(抹茶・お菓子)
お申込 青山ホール ℡0595 52 1109

籠のたんぽぽ
穐月明
水墨淡彩・紙本 伊賀市蔵
当館の前の桜山公園はタンポポのお花畑になります。白いタンポポも見つかります。

伊賀焼志乃茶碗銘「緑陰」
小島憲二作
個人蔵
小島憲二氏は現代伊賀焼の代表的作家の一人です。ここミュージアム 青山讃頌舎の土を入れて作ってくださいました。

籠の椿
穐月明 水墨淡彩・紙本
靑山讃頌舎蔵
絞り椿です。旧画室の庭や当館の周辺には様々な椿が咲きます。この椿は大村神社の椿でしょうか。

伊賀 花入
谷本光生作
伊賀市蔵(穐月 明旧蔵)
谷本光生氏は古伊賀復興に尽力され、また独自の伊賀焼きを作り上げました。日根野作三にも師事しています。

菖蒲
穐月明 水墨・紙本
靑山讃頌舎蔵
菖蒲は日本画ではよく描かれる花ですが穐月 明はあまり描いていません。この絵には印が無く習作のようです。

伊賀焼 日々水差し
新歓嗣作
伊賀市蔵(穐月 明旧蔵)
新歓嗣氏は現代伊賀焼の代表的作家の一人です。穐月 明とも親交がありました。

絵付け壺の紅白牡丹
穐月明 水墨・紙本
靑山讃頌舎蔵
墨で描かれた牡丹が紅白牡丹に見えてきます。牡丹は富貴花と言い花の王と呼ばれます。

川滙屏風
穐月明 水墨・紙本
靑山讃頌舎蔵
川滙は川がぐるっと方向を変える所を言います。山が霞んでいるのは春霞でしょか。犬を連れている人物は画家本人なのでしょう。


穐月明 水墨淡彩・紙本
靑山讃頌舎蔵
川辺に猫柳が咲いています。麗らかな春の日です。

蟹図菓子鉢
富岡鉄斎作
伊賀市蔵(穐月 明旧蔵)
富岡鉄斎は最後の文人と言われた文化人・文人画家です。若い頃大田垣 蓮月に預けられていたこともあります。器に書を書く手法は蓮月譲りなのでしょうか。

山居春景
穐月明 水墨淡彩・紙本
靑山讃頌舎蔵
満開の桜の林の中に一軒の家が建っています。

山畑流水
穐月明 水墨淡彩・紙本
靑山讃頌舎蔵
春の小川を渡り山の畑に行くのでしょうか。新緑の林が美しい朝です。

石仏地蔵
穐月明 水墨・紙本
靑山讃頌舎蔵
道端に祀られた石仏地蔵の側に、野薔薇が咲いています。

白磁八角水滴
李氏朝鮮時代
伊賀市蔵(穐月 明旧蔵)
李氏朝鮮時代の白磁と思われます。釉薬のうっすらとした青が美しい逸品です。明は特に朝鮮の物を珍重していました。

仔牛
穐月明 水墨・紙本
靑山讃頌舎蔵
優しい瞳の仔牛が野の草花を見つめています。

チェコ硝子水差
チェコスロバキア産
伊賀市蔵(穐月 明旧蔵)
チェコの硝子工芸は有名です。無色透明の厚手のガラスを見事にカットした美しい器を水差しに見立てています。箱書は表千家十三代目無盡宗左 即中斎とされています。

阿保の家の記録・茶室
穐月明 水墨淡彩・紙本
靑山讃頌舎蔵
穐月 明は自宅の様子を記録として絵に残しています。これは新緑の頃の茶室です。

享保雛
靑山讃頌舎蔵(穐月明旧蔵)
雛飾りは宮中の「雛遊び」が起源と云われますが、 庶民がひな人形を飾り始めるのは江 戸時代からです。次第に大きく豪華になりま すが「享保雛」まで大きくなっ たところで贅沢禁止令が出されました。展示期間中、茶室に「享保雛」を飾っています。

当館前の桜山公園から阿保の町を見下ろす。

芽吹の頃の茶室